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「できない人」は「やらない人」

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前回のコラムに引き続き、あるホテルでのリーダー研修を担当した内容からのコラムです。匿名で一部フィクションであれば記事にしてよいとお許しを頂きましたので、記事にまとめます。



研修の後半は「実際にこのホテルをどのように改善したらよいか」「このホテルのレッドオーシャン戦略及びブルーオーシャン戦略にどのように取り組んでいくか」など、このホテルの現状改善を取り上げました。


その具体的な内容は省きますが、ここで各リーダーの性格や取り組み方に大きな差が出てきました。



■ A君は積極的に「このようにしたらどうか」「○○はやったことがないので取り組んでみたい」など、多くのポジティブな意見を多く出してくれます。


■ B君は「この点がダメだから今はどうしようもない」「△△をやっているホテルは羨ましいが、うちのホテルでは物理的に無理」など、一見ネガティヴなワードが並びます。


■ C君は「うちは機材も人材も劣っているから、どうせ無理」と、「どうせ~」という発言ばかりのリーダーです。



皆さんの周りにもこのようなタイプの人たちはいらっしゃるでしょう。



ここで伝えたいのは、どの人が良い、悪い、ということではありません。私たちがこのように自由に発言させるブレインストーミングを行うのは、個人個人の考え方や性格を把握するためです。


ブレストを行うことにより、そのリーダーの個性を把握しその人に合ったアドバイスや指導を行えるようになります。



このホテルに限らず、ブレスト中に何度も「できない」という人がいます。上記例でB君とC君がそれに当たります。


ただB君とC君の大きな違いは、B君が根拠のある否定であることに対し、C君は感覚的・感情的な否定である、ということです。


やりたくてもできない、ということはもちろんあります。

A君のように「やりたい」と思っても、金銭的・設備的・人的にできないことはいくつもあるでしょう。


B君は「やりたい」と思うことに対して、プロコン (下記URL ご参照) を把握して、冷静に判断しています。


A君もB君も「できる」ことに対しては、多少のリスクや未経験の不安はあっても「やろう」という行動につながっています。


しかしC君はそもそも「やろう」という行動につながりません。ここでリーダーとしての結果・成果には大きな差が生まれます。


C君の名誉のために付け加えますが、C君は社長から言われたことはブツブツ言いながらも成し遂げられる能力の持ち主です。自分はできない、と言っていても実はできる男です。



最初からいろいろできる人はいません。生まれた時からの経験を経て、できるようになります。


私たちもいまはコンサルタントとしてアドバイスを行っていますが、これは自分たちが経験してきたことを基にしているのであり、生まれた時から知っていたわけではありません。



「自分にはできない」という人は、それをやったことがありますか?過去にやったことがありできなかったら「自分にはできない」が答です。


しかし、やったこともないのに「できない」という人は、たんなる「やらない人」です。



いま自分ができていることは、自分で経験してきたことです。そしていま自分ができないと思っていることは、まだ経験していないだけのことです。


新たな経験が次のステップです。


文中のB君が用いたプロコンに関しては下記のブログをご参照ください。




写真:Pixabay · 魅力的なフリー画像 https://pixabay.com/

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