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宿泊業就職 6P分析:新卒・中途採用で宿泊業界を目指す人に考えて欲しい6つのこと

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 先日、ある大学の特別講義を担当し、2,3年生(宿泊業界志望)を対象に志望企業の選び方をアドバイスしました。一概に”宿泊業”と言っても、超高級/ラグジュアリ系 ~ ビジネスやゲストハウスまで、いくつもの形態があります。この”自分が接客したい”層を間違えると、全く別業界に来た!くらいに仕事内容が異なります。

 そんな相違を少しでも無くすため、弊社ではこの 6P分析 を考えるようにアドバイスしています。他にも様々な検討要因はありますが、弊社が設定した独自項目で、入社後に”こんなはずじゃなかった!”を減らせる内容です。就活・転職活動時に、ぜひ考えてみて下さい。また採用側からみた場合、これらは入社後の離職を減らし、ES面での参考にもなります。

 各内容は次の通りです。なお、個人により優先順位は異なります。自分にとって重要な順番に並べ替えて検討して下さい。上位の項目ほど”自分には妥協できない”内容となります。



■ Persona

 本気で接客したい人には外せない項目です。ホテルによって客層は全く異なります。若いカップル、高齢ご夫婦、ご家族連れ、団体客 etc 大きなホテルグループであれば、あとで相違に気付いてもグループ内移動ができるかもしれませんが、まずは自分自身の理想ペルソナを設定し、就活先と比較しましょう。


■ Pay

 給与は生きていく上で重要な項目です。企業によって給与の上がるスピードが違います。初任給など目先の条件だけでなく、先輩や上司、管理職になった際の手当てなど、わかる範囲で把握しておきましょう。面接時にきちんと聞いておくことも大事です。


■ Person/People

 就職前にはわかりにくいことではありますが、例えば理想とするホテリエさんがいたり、有名なコンシェルジュがいらっしゃって、その方に憧れるケースもあります。自分が尊敬できる方がいれば(後述の)自分が得られるスキル・知識も多く、その宿を選ぶ理由の一つになります。また、職場全体の雰囲気は、志望するホテルのロビーでしばらく観察していると人間関係が見える場合もあります。その中に自分が入っていけそうか、イメージして下さい。


■ Place

 その宿で働きたいという希望はもちろん、その土地や商圏で働きたいか。そこも考えてみましょう。単館の企業であれば、新たな事業展開がなければ移動の可能性は低いですが、グループ館では他所・館移動のケースも珍しくありません。その際に自分の理想とはかけ離れてしまう場合もあります。


■ Purpose

 その企業を選ぶ理由はなにか?ブランドなのか、給与なのか、働き甲斐なのか。その理由によっては、別の企業という選択肢もあるはずです。働く目的を自分の中で整理してみましょう。そこをクリアにしておくと、面接時のこちらからの質問や、妥協できる条件も見えてきます。


■ Profit

 給与や福利厚生とは別に、その宿で働くことで自分自身がどのように成長できるのか。自己成長に関して得られる経験・糧を想定してみましょう。宿泊業界では、転職で自分を成長させたり、収入を増やしていく人は珍しくありません。働きながら自分はどう成長できるのか。この視点もぜひ持っておいてください。



【宿運営側の皆様へ】

 宿の経営者や幹部、管理職の皆さんは、この6Pに対する質問にどう答え/応えられるのか?それを考えてみて下さい。それがESの見直しにも繋がります。実際にこの6P分析は、従業員満足を改善する際にも使用しています。


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