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PEST分析・・・自社を取り巻く「マクロ環境」を把握しよう

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 自社のビジネス戦略を立てる上で、まず「自分の力ではどうにもならない大きな流れ・環境の変化」も考慮しておく必要があります。この部分は「努力してもどうにもならない」ので、できる限り想定し、自社戦略に組み込む必要があります。

 外部要因は大きく分けて4要因、その頭文字をとって「PEST分析」と呼ばれています。マーケティングやフレームワークでは基本中の基本であり、ネット上にも膨大な情報があります。それだけ重要、ということでもあります。詳細は他サイトに譲るとして、ここでは簡潔に取り上げます。


Politics ・・・ 政治的要因
Economy ・・・ 経済的要因
Society ・・・ 社会的要因
Technology ・・・ 技術的要因


1. Politics

 法改正や政策によって大きく影響を受ける部分。税率の変更やインボイス制度、雇用形態、勤務時間等への法改正など。この項目は、計画や変更の発表~実施まで通常は多少の時間幅があります。PESTの他項目に比べると少しは対策や準備をしやすいかもしれません。


2. Economy

 大きなところでは過去のリーマンショックやブラックマンデーなど。ただしこの部分は長期予測不可能でしょう。予測できる内容であれば、賃金の伸び率の鈍化や失業率、また今後の人口減少による人材不足などが挙げられます。米国や中国、北朝鮮との貿易問題、米大統領選挙なども今後の経済に大きな変化をもたらす可能性があります。1.Politics より突発的な内容もありますが、長期視野で普段から情報収集しておきたい項目です。


3. Society

 少子高齢化や人口減少はどの企業においても今後の戦略(ターゲット層の変更や商品改善等)を再検討する必要があるでしょう。またインバウンド増加やオリンピック・万博開催など、大きなイベントによる社会の流れ・変化も挙げられます(一部 2. Economyと被っている部分)。


4. Technology

 スマートフォンによって書籍のデジタル化、ホテルやチケット類予約のオンライン化、音楽配信によるCD売り上げの鈍化、また自動車の自動運転やロボットによるホテル受付など、どんどん大きく変化しています。私たち宿泊・飲食・観光業界でも人に変わってAIや機械が働く部分が増え、人材不足解消だけでなくES面の向上にも役立っています。

 中小企業や個人事業主の方々で「私たちは小さいからあまり関係ない」と言われる方もいらっしゃいます。逆です。「もろに影響を受ける」のは中小企業です。マクロ環境の変化に耐える、立ち向かえるだけの体力はありません。だからこそPEST分析は必要です。前もって対策をすることが非常に重要です。イメージとしては「気づいたら荒波が来ていた」のではなく「荒波を何とか乗り越えて、穏やかな向こう側にいく」様にしないと中小企業は潰されます。


 また上記に加え、最近は地震や大雨なども大きく影響しています。PESTのEに「Environment」も加えるケースもあります。この部分はどうやっても太刀打ちできないことも多いですが、最低限は備えておく必要があります。自社をとりまく大きな環境要因を都度確認し、戦略に取り入れていきましょう。

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Marketing Strategy


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Director