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ホテリエ・・・お客様に対する自分の気持ち

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最近はマーケティングのことが中心になっていましたので、少しホテリエの原点である「お客様に対する自分の気持ち」を省みたいと思います。


毎日たくさんのお客様に接していて、私はこの仕事を天職だと思っています。


ただ、たまに自分を振り返らないと、やっていることが単なるルーティンになっている可能性があります。



たとえば、毎日毎日ご宴会を担当している時は「今日は○○のご宴会」「明日は△△のご宴会」と、一つ一つのご宴会を「数」として認識してしまいます。


しかし「今日は○○様の退職記念で、数十年働かれて来られた最後のお祝いをうちのホテルで開催して頂け、それを私が担当する」のです。


「今日は○○中学校△△部の卒部式で、中3の子達は後輩やご両親らと共にこのホテルで人生の想い出を作って頂け、それを私が担当する」のです。


毎日連続していろいろなお客様がいらっしゃるので、きちんと意識をしていないと「毎日連続した仕事の流れ」と勘違いしてしまいます。


でも、お客様にとってはその日は楽しみにしていた一日で、さらに一生に一度の想い出になるPartyかもしれません。



数年前の話ですが、総支配人をしていたホテルでは私は積極的に客室へのお食事提供を手伝ったり、ロビー周りでもお客様に話しかけたりしていました。


ある時、三世代7名様で2泊3日ご利用頂いたご家族がいらっしゃいました。とても仲の良いご家族で、いまでもはっきりと覚えています。


お食事中のお部屋の中やホテルエントランス前で写真を撮ってあげたり、おじい様の傘寿祝のサプライズに協力したりして、お帰りの際には皆さん最大限に手を振って笑顔で帰られました。



それから1年ほどして奥様からお電話があったのですが、


「おじいちゃんが亡くなりました。最後は病室で寝たきりでしたが、枕元にはずっとホテルで撮った写真を飾ってあり、それを眺めては人生で一番楽しかった、と何度も言っていました」



この言葉を聞いた時に、ホテリエになってよかったと本当に心底思いました。


誰かの人生に最高の想い出をプレゼント出来る仕事、自分は本当に幸せだし天職だと思います。


毎日いろんなお客様がいらっしゃいますが、その方にとっては一年に一度の旅行かもしれない。数年に一度の旅行かもしれない。


一生懸命貯めたお金でお食事に来られたのかもしれない。一生想い出に残る日なのかもしれない。


ご宴会であっても、お食事であっても、ご宿泊であっても、一生に一度の婚礼・披露宴に負けないくらいの気持ちや想い出が詰まっている日かもしれない。


そこに立ち会える自分は幸せだと思うし、だからこそ常に全力で自分を高め、その時の自分のベストパフォーマンスを出せるようにしておきたいと思います。



写真:Pixabay · 魅力的なフリー画像 https://pixabay.com/

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