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障がい者の方が自分の天職を見つけた話

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私たちは身体障がい者、知的障がい者の方々と接することも多く、軽めの人生相談のようなことも時々お話しすることがあります。


以前お話した方で、耳とお話が不自由なろうあ者の方がいらっしゃいました。聴覚はほんの少しは聴こえるがお話は全く出来ない、という障がいをお持ちで、一般事務のお仕事をされていたのですが、電話対応はもちろん周りの方々とのコミュニケーションも難しく、どの職場でも長続きされませんでした。


「自分は体は丈夫なので、体を動かす仕事の方がいいかもしれない」等と筆談で相談にのったこともありますが、工事現場等でも作業車の出入りなど危険の共有が出来ず、結局は室内内職などの軽作業しか仕事がない状況でした。


ただその方は仕事をやめてもめげることがなく日常生活でも非常に陽気で、人間的にもとても魅力的な方でした。周りの友達を手話で笑わせている光景は何度も見かけました。


そんな彼の性格を活かすことができる職場はないか一緒にいろいろ考えた末、「ここだ!」とピンときて紹介した職業があります。



それは「着ぐるみ」「キャラクターショー」など、いまでいう「ゆるキャラ」のようなものの「中に入る人」です。



うけました。お客様にかなりうけました。お話する必要がなく、また子供たちは抱きついてきて大きな声で話しかけてくるので、彼にもなんとか聞き取ることができ、それに対して「ボディランゲージ」で応えていました。


ポケベルで文字が打てるようになっていた頃でしたので、会社からの指示はポケベルの文字データで確認することが出来、それも活動の幅を広げることに一役買っていました。


彼は天性の性格の良さと陽気さで、子供たちを中心に大人気の「キャラクター(の中の人)」になりました。その動きやお客様への対応には惚れ惚れしたものです。



彼が「やっと自分の天職に巡り合えた」と書いて見せてくれ、私も思わずぽろっとうれし涙が出たことも、今ではいい思い出です。


最近はご無沙汰しており連絡先もわからなくなってしまいましたが、いまも元気で頑張っていることだろうと思います。

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