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リンゲルマンの法則・・・ナマケモノを減らす

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経営者やマネージャーの方々は、すべての社員やスタッフがいつも全力で働いてくれたらどんなに成果があがるだろう、と思ったことありますよね。


サボる人、怠ける人、は集団の中にある一定数は必ずいます。


その有名な例えが「働きアリの法則」です。


いくつかのパターンがあるのですが、代表的なものは「全体の8割の働きアリは真面目に働いているが、残り2割は常にサボっている」というものです。


仮にこの2割を取り除いて真面目に働いていたアリだけを残しても、そのうちその2割はまたサボり始める、ということも言われています。



また「リンゲルマンの法則」と呼ばれるものもあります。別名「社会的手抜き」とも呼ばれています。


これはリンゲルマンが綱引きなどいくつか実験を行い、一人で100%の力を出して対応していたものが、人数が増えるにつれて一人当たりの力は減る(手を抜く)という結果を得たものです。


リンゲルマンの後、同様の様々な実験が行われ、多少の数値のばらつきはありますが一人で100%の力を出していた人も複数になるとそれ以下になりました。


またこの時、その自覚がない(自分は100%の力を出していると思っている)人もいたようです。



この「働きアリの法則」「リンゲルマンの法則」から、人間はサボる生き物だから仕方がない、と諦める必要はありません。


この二つの法則をうまく活用し「サボる人を出来るだけ減らす」ことが出来ます。


それは「成果を出す単位(団体やグループ、部署)を出来るだけ小さく、狭くする」のです。



例えば「全社100人で100億円の売上を達成する」という目標ではなく、「○○課5人で7億円の売上」など、出来るだけ狭くするのです。


極限的には「一人2億円のノルマ」等もありますが、狭すぎると本人がつぶれる可能性もありますので注意が必要です。


この二つの法則をうまく使っているのが、大企業での「カンパニー制」や「事業部制」です。


大きな目標を部署毎にブレイクダウンして身近にし、さらにそれを課や係、個人に落として自分の責任を認識させていく。



また売上ではなくホテルや飲食店現場での活用法では、例えば決まった数卓を任せる、決まったサービスを任せる等、自分が全力で取り組める狭さを充てることです。


サボる、怠けるという気持ちは誰にでもあります。また気づいていないことも多いので「全力で取り組める狭さ、小ささ」にしてあげましょう。



写真:Pixabay · 魅力的なフリー画像 https://pixabay.com/

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