18.11.26
POP広告・・・本来の意味と本当の役割を理解しましょう
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最近POP広告の出し方を検討する機会がありましたので、基本的なことを整理しておきたいと思います。私たちは「POP広告作成のプロ」ではありませんので、あくまでPOP広告を出す・使用する場合の基本となります。
まず、多くの方が誤解されているのがPOP広告の「POP」の意味です。「ポップな色遣いの広告でしょ?」と、派手な色を使う広告を差していると勘違いされていることが多いようです。*以降、略してPOPと表記します。
POPとは Point of purchase advertising の略で、購買時点広告と訳されます。ピーオーピー広告とも読みます。お客様が商品を買うか検討されている時に見る広告、と意訳すればわかりやすいですね。
「お客様が商品購入を検討する時、店員・スタッフの代わりにその広告がお客様に商品を説明し、勧める」ことが本来の意味・主な目的です。
鮮やかな色やフォント、イラストを使うことが多いので「色使いがポップな広告」の意味と捉えられている方も多いようです。本来の言葉の意味は違いますが、結果としてその色使いでお店の雰囲気を作り上げたり、売り場に活気を与えたりします。
POP『 Point of purchase advertising 』の大前提として
■ スタッフが説明しなくても、そのPOP(購入時点広告)だけで商品の特徴・売り・メリット(時にあえてデメリット)・値段などが理解でき、お客様に訴求している。
ことが重要です。この大前提のことがそのPOP内ですべてわかるように工夫します。
このPOPは「その商品に興味を持っているであろう」お客様の目に留まる特性を持っています。皆さんもいろんなお店でPOPは見かけるでしょうが、自分が気になる商品のPOPに不思議と目が留まった経験は何度もあるでしょう。
POP展開の見本としてドン・キホーテさんがよく取り上げられますが、そのPOPだけで商品に興味を持ち、理解し、買おうという気持ちにさせる訴求力があります。POPライターという専門職が数百人いらっしゃるようですね。
ここで勘違いしないで欲しいのは、ドン・キホーテさんのような色使いや書き方だけが「POP」ということではありません。非常に参考になる例ですが、自社にあっているかどうかは見極める必要があります。
例えば、ホテル・旅館で商品販売をする場合、あまりにカラフルなPOPではその場の雰囲気を壊してしまうことがあります。
逆におしゃれ感を出すためにモノトーンを使う場合もありますが、売り場が暗め・壁が暗め・棚が暗め 等の場合、そのモノトーンなPOPでは埋もれてしまう可能性もあります。
また、売り場から少し離れた場所からどう見えるかも必ず確認する必要があります。デザインが素敵でも「お客様に訴求していなければ」「目に留めて頂かなければ」「立ち止まって貰えなければ」意味がありません。
かわいいデザイン・おしゃれなデザインは重要ですが、あくまでPOPの目的は「お客様の目に留まる」「そのPOPで商品の特徴・売りがよくわかる」「スタッフの代わりにお客様に勧めてくれている」です。
それを絶対条件・大前提として、自社にとっての「効果的なPOP」を検討してみましょう。
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