26.08.13
障がいのある方にも、宿泊や外食を楽しんでもらうために
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私は、これまで勤めた宿泊・飲食企業では、ことあるごとに障がい者のご利用を想定した発信を行ってきました。また、現在のお取引先でも、改装も含めた同様の取り組みを行っています。
祖父や、同居していた伯父が障がい者でした。また、クラスは別でも知的障がいを持った子たちが同校舎内で学ぶ小学校に通っていたので、障がい者の存在は私にとって普通のことでした。ただ、大人になってみると、その環境が「当たり前ではない」ことに気づきます。その時から、私は「障がいをお持ちの方々にも、気軽に宿泊や飲食を楽しんでもらいたい」と考えるようになりました。
企業側が、あらゆる障がいや個別のニーズに、最初から完全に対応することは容易ではありません。そこで、宿泊・飲食業の皆さんには次のような対応をお勧めしています。
①自社施設の特徴を発信する
「玄関には段差があるが、横にスロープあり」「お部屋は一般的なトイレだが、館内にはバリアフリートイレが一か所あり」などを発信すると、利用される障がい者の皆さんに「私は行けそう」と、自ら判断してもらえます。情報が全くないのでそもそも判断できない、そんなお声をよく聞きます。小さなことでも、ぜひこの点を意識して発信してみましょう。
②障がいのある方が安心して参加できるイベントを企画する
あるホテル勤務時代、イベントチラシをみた障がい者の方々が「参加してみたいけど他の方に迷惑かけそう」とおっしゃっていました。そこで「同じような不安を感じている方が安心して参加できる場をつくれば、何も気にせずに楽しんでいただけるのでは?」と考えたのが、障がい者の方たちを対象にしたクリスマス・パーティです。障がいをお持ちの方、そのご家族やご友人、さらにはそこに理解のある方々です。このパーティはホテルの名物企画となり、さらには目の不自由な方を対象にした「音と香りで楽しめるコース料理」などに派生していきました。

障がい者の皆さんを顧客として考えることは、対応面で不安があることはよくわかります。一人ひとり、食物アレルギーの有無や食事形態(きざみ、ペーストなど)も異なります。ただ、私たちも少しずつ慣れ、またスキルもアップしました。障がい者団体の方にお越しいただき、案内の仕方なども学びました。
なお、何らかの障がいを持つ人は、全人口の約9%前後と言われています。10万人都市で考えると、9千人前後の方が該当する計算になります。それだけの方々が、安心して食べたり泊ったりする場所を探していらっしゃいます。社会的な意義だけでなく、事業の面から見ても無視できないニーズがあります。
障がい者の方々が楽しめる場所が、少しでも広がることを願っています。ぜひ。
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