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「やろうとしたけどできなかった」リストを作りましょう

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 事業再生や経営・サービス改善を行う時、当然ながら弊社から様々なアドバイスを行います。その際、スタッフの皆さんからは「それは以前やろうと検討したが(技術や予算、スキル的に)できなかった」、と答えられることがあります。実際にやったのは数年前だったり、「いつだったかもう忘れた」くらい前のこともあります。

 この「やろうとしたけどできなかった」ことは、将来的には大きな改善のヒントになります。私たちが社外AGMやMGRとして改善に当たっているお宿・お店・自治体では、これをリスト化してもらい、都度追加しています。


 簡単に項目を分類しています。各企業によって内容が異なりますので、ご参考程度に。

【1】費用的にできないこと
  例:新しいシステムの導入が予算の関係で難しかった。

【2】スタッフの数的にできないこと
  例:イベントの開催がスタッフ不足で実現できなかった。

【3】スタッフのスキル面でできないこと
  例:特定の技術が不足しているために提供できなかったサービス。

【4】ハードの理由でできないこと
  例:設備の老朽化や施設の制約で実行できなかったこと。

【5】(自社に関わらず)現在の技術ではできないこと
  例:技術の進歩が必要なためにまだ実現できないアイデア。


 他に、季節や天候、地理的理由など、その土地ならではの項目も並びます。「やろうとしたけどできなかったこと」をこの様に分類し、経営者や管理職が常に確認できる一つのファイルにしています。

 なぜこれをまとめる必要があるのか?それは、忘れるからです。また、状況は変わり、数年たてば 1~3 はできるかもしれません。知らぬ間に技術が進化して、 5 ができるようになっているかもしれません。さらに、自社改修・リノベ時に 4 は貴重な改善情報になります。

 もうお分かりだと思います。「やろうとしたけどできなかったこと」は、自社の貴重な財産になるのです。人は忘れます。また人は入れ替わります。だからこそ、リスト化しておくことが重要なのです。

 もちろん「やりたいけどできないこと」「いつかはやってみたいこと」なども同様にリスト化すると、とても役立ちます。簡単に始められることです。ぜひまとめてみて下さい。


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