19.01.14
タックマンモデル ・・・ 新たなチームが組織形成されていく流れを把握する
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新学期、新社会人、新たな部署・・・ 皆さんにも、最初の第一歩は緊張と何かしらの居心地の悪さを感じた経験がおありかと思います。
その新たな仲間、チームが徐々に分かり合い、打ち解け、仲良くなり、同じ目標を共有していく過程も何度も経験されていると思います。
この「チームビルディング(チーム形成)」の過程を、心理学者のタックマンが4+1のフェーズで表現したものが「タックマンモデル」です。チームが成長していく4つの過程+何らかの理由で散会・解散する段階までの5つのフェーズで形成されます。
ご自身の経験と照らし合わせてみてください。
■ Forming(形成期)
新しい部署への配属や新たなプロジェクト発足で、全く知らなかった人たちが集まり、自己紹介するような状態。これからどうするか、まだ手探りの状況。人によっては人見知りや見知らぬ相手を警戒しているレベル。
■ Storming(混乱期)
誰が何を担当するのか、どんな方向性で行くのか、各個人の意見を聞いたり話し合ったり時には対立したり、と混乱の中で模索している状況。意識せずとも自然と仲間の能力やレベル、また位置関係を判断している。
■ Norming(統一期)
混乱期の中での意見交換や共に過ごす時間により仲間意識が芽生え、堅苦しさや居心地の悪さも消え、お互いに信頼関係が出来上がる時期。きちんとした役職が割り当てられる場合だけでなく、自然とそれぞれの役割が出来上がっていることも多い。
■ Performing(機能期)
同じ目標や目的に向かい、チーム一丸となって突き進める時期。チーム力を十分に発揮出来る状態。それぞれが自分の役割を十分に理解し、相互サポートに務めながら成果を出すことが出来る。
■ Adjourning(散会期)
プロジェクトの終了、部署移動など何らかの理由でそのチームが解散。
統一期以降は「全社一丸となって」や「みんなで一致団結で頑張ろう!」というフレーズもしっくりきます。
経験の浅いリーダーやマネジメントが苦手な人は最初から濃密な関係のチームを作ろうと焦る傾向があります。例えば歓迎会だけでなく頻繁に飲み会を開いたり、何らかの交流の機会を設けたり・・・
この様な努力を否定しているのではなく、このタックマンモデルを理解していればそんなに心配したり焦ったりしなくても、どこのチームも同じような過程を経験していることがわかり、精神的なストレスも軽減出来ます。
自分のチームがいまどのフェーズに位置しているのか把握し、その段階では周りにどのように接したらいいのか、このタックマンモデルを頭に置いて新年や新年度を迎えましょう。
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