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パーキンソンの法則 ・・・「時間がない」人は、この法則を意識しましょう

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 これまでいくつもの事業再生や改善、新規プロジェクトを行ってきました。その中で、一般的に言われる「仕事のできない人・やらない人」は、「時間がない」という言い訳が多い気がします。しかし実際に時間計測してみると、小さな細切れの時間が多く、まとめたら十分な時間を確保することが出来る場合も多々あります。この様な細かな指摘・アドバイスも、私たちが担う改善点でもあります。

 ではどのように改善していけばいいのか。一つの方法として パーキンソンの法則 を理解し、逆応用すれば効果的です。


■Wikipedia より =====


パーキンソンの法則(パーキンソンのほうそく、Parkinson’s law)は、1958年、英国の歴史学者・政治学者シリル・ノースコート・パーキンソン(英語版)の著作『パーキンソンの法則:進歩の追求』、およびその中で提唱された法則である。

■ 第1法則 ■
仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する


■ 第2法則 ■
支出の額は、収入の額に達するまで膨張する



===== 引用終


 第1法則のわかりやすい例は、夏休みの宿題です。時間があると思っていたらあっという間に8月下旬になり、みな慌てます。これは、社会人になっても仕事や業務上よくあることではないでしょうか。このブログを書きながら、私自身も締切間際に急いで仕上げることが多いことに気付き、反省しています。

 この第1法則をできる限り回避するためには、例えばこの仕事を週末までにやってほしいと言われたら、「週末までに仕上げる」のではなく「木曜日までに仕上げる」と期限を自分で区切りなおすと効果的です。期限までの時間のバッファを自分で決め、その前に終わらせます。何か予想外の事態が起こっても、そのバッファで対応できます。

 また、時間がないと言い訳をしている人は、時間の使い方を一度客観的に計測してもらいましょう。以前コンサルを行ったホテルで、時間がないという口癖の社員を本人の許可を得て数日間ウォッチングしたことがあります。毎日タバコに合計1時間以上費やし(約8~15分 x 数回)、さらにほかの禁煙スタッフらと同様に、コーヒー飲んで談笑したりしていました。

 休憩することはなんら悪いことではありません。ただ、現実的にはほかの人よりも休憩とみなされる時間が長いことが判明しました。この人の場合、タバコを減らす&時間を短縮するだけで30分以上の時間を捻出でき、それまでより1,2件増で自分の仕事をすることができました。

 今回は時間がないことを焦点にしているため、第1法則だけを取り上げました。ただ同様の流れで、皆さんは第2法則もご理解いただけるのではないかと思います。余裕を持って決めた予算だったのに、気づけば足が出そう、などご経験も多いかと思います。併せて覚えておいて下さい。

 このような法則や事例は、「経験上、知っている/わかっている」と言われることがよくあります。もちろん「言われたら」思い出せるでしょう。私たちがお取引先の経営者や管理職にアドバイスするのは、それを自分のスキルや知識として常に頭の引き出しに入れているか?部下や周りの人たちに言語化して伝えられるか?です。経験は言語化し、知識化して初めてスキルになります。各種法則・フレームワークなど「結構当たり前なこと」が多いですが、ぜひ意識して知識化してみてください


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