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パレートの法則・・・自社の強みを創りましょう

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「パレートの法則」をご存知ですか?・・・「ト」です。よくパレードと勘違いされます。余談。



パレートの法則はイタリアの経済学者 ヴィルフレド・パレートによって述べられた法則で「80:20の法則」「2:8の法則」「ばらつきの法則」などと言われることもあります。ただ、いわゆる厳密な法則ではなく、統計などで見いだされた経験則の一種です。



■ 全体の売り上げの8割は、自社顧客のうち優良顧客・お得意様である2割の方々によって生み出されている。


■ 全体の売り上げの8割は、自社が製造する全商品のうち主力2割の銘柄で生み出されている。


■ 全体の売り上げの8割は、社員のうちトップ2割のスタッフが生み出している。


■ ホームページ閲覧数の8割は、全体の2割のページに集中している



等など、厳密には80:20にはならなくてもそれに近い割合になることを表しています。



皆さんも実際の業務を見直した時、大きく売り上げを上げている商品・部署(全体の2割と想定)があるはずです。そこにパワーがあるのであれば、残りの8割をもっと伸ばそうとするより、その2割にさらに注力した方が大きく伸ばせます。



例えば、Wikipediaでカップヌードルを検索してみて下さい。カップの大小サイズで品数が多く見えますが、現在販売されている昔からの定番+いくつかの新種類が掲載されています。


その下を見ていくと、これまでに発売されて消えていった主力になれなかったカップヌードルがものすごい数で記載されています。現在販売されている新種類もいくつかはこの消えていったものに仲間入りすると思われます。


国民食と言っても過言ではないカップヌードルも、実際に生き残るのは2割?などごく少数で、その定番こそが大きな売り上げを保っています。


このような例はたくさんありますので、ネット検索してみて下さい。



ただ、パレートの法則には落とし穴があります。それは2割に注力するために残りの8割を切ると、その残りの2割の中でまた80:20が出来てしまう、ということです。


(パレートの法則の変則版として)よく言われることが、働きアリの20%は良く働き、60%は普通に働き、20%はサボる。そのサボる20%を取り除いてしまうと、また全体の20%がサボるアリになってしまう。


逆に良く働く20%を取り除いても、全体の20%がよく働くようになる、というものです。


パレートの法則はあくまで比率の法則です。できない部分を切るための法則ではないので「強い部分を見つけて伸ばす」為の検討時に頭の片隅に入れておいて下さい。



さて、ここで思い出してほしいのが前回の「ペルソナ」です。


自社に必要なお客様を詳細に具現化し、その人に対する売り方や商品を考える。ターゲットとする大きなセグメントから、ぎゅっと絞ったペルソナに焦点を当てる。


例えばブライダル業界で「20-30代で結婚を考えている女性」をターゲットにするのは当たり前です。そしてそのセグメントに受けそうな漠然とした広告を展開しています。


しかし、業績をあげる為には「ペルソナ」をきちんと設定し、その人に響くPR・マーケティングを展開した方が効果的で、他社との差別化に繋がります。


漠然としたPR・広告は他社と被って目立ちません。「ペルソナ」はピンポイントでそのペルソナの為にPR展開するので「ハマる人にはドハマリ」します。



ペルソナマーケティングとパレートの法則を組み合わせ、2割のお客様(ペルソナ)を相手に8割の売り上げを上げられる様、自社のストラテジーを見直してみましょう。



写真:Pixabay · 魅力的なフリー画像 https://pixabay.com/

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Marketing Strategy


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