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飲食店の卓上メニューは「下げない」が正解?・・・ 料理を待つ数分がリピートを生む

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 今日、前から気になっていた個人経営の飲食店でランチをいただきました。テーブルにはランチ用の卓上メニュー。ふと裏面を見ても夜の情報は書かれておらず、不思議に思って店員さんに尋ねると、「ディナータイム前に差し替えてるんです」とのこと。なるほど、合理的。でもちょっともったいないかも・・・

 実は、料理を待っているほんの数分間、卓上メニューを「なんとなく眺める」お客さんって意外と多いんです。特に初めてのお店なら、昼の注文を済ませた後でも「他にどんな料理があるんだろう」と気になりますよね。

「今度はこれ食べてみようかな」
「デザート、後で追加しようかな」
「夜も来てみたいね」

 そんな会話が自然と生まれることも。デート中のカップルや家族連れが、メニューを囲んで楽しそうに話している姿も、よく見かけます。それが次の来店や追加注文につながることも。「いま頼んだけど、こっちにすれば良かった」「今度はこれを食べてみよう」という経験は珍しくないでしょう。デート中の2人であれば、仲良くメニューを覗き込む姿も容易に想像できます。

 以前、ある飲食店でアンケートとった際「様々な店で、待っている間にメニューをみて、次に何食べようか考えたことがある」という人は、84人中33人でした。母数は少ないですが、39.3%は無視できない割合です。「WEBに載せている」という店もありますが、手持ち無沙汰の時間、いま目の前に何気に手に取れるメニューがあることが重要です。先述のデート中の2人やご家族連れは、そのメニュー中心に会話をしてくれるかもしれません。また、個人でわざわざWebを見に行く人は相当興味を持ってくれた方であり、「ほんのちょっと興味がある」人を取り込むには「手元にメニュー」は大きな惹きになります。

 もちろん卓上スペースや冊数、衛生面、保管場所の問題もあるので、一概には言えません。ただ、メニュー類は強力な販促ツールであることも事実。マストではなくベターとしての提案です。ぜひこの視点で、卓上に置いておくことも一つの集客方法として検討してみてください。


※ 今回はランチ⇔ディナーの視点でまとめましたが、グランドメニューも同様ですね。受注後にグランドメニューを下げられるケースも、同じことが言えます。




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