18.09.04
自己満足なチラシになっていませんか?… チラシは一人歩きします
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最近いくつかのチラシを見たり相談を受けたりした際、「売れない」「反響がない」「効果がない」チラシの共通点を同じ様に指摘したので、まとめておきます。
■ チラシの使用目的がはっきりしていない
・どこかに置いて自由に取って貰うのか
・案内文とともに送付するのか
・見せながら説明をするのか
・持ち帰って貰い、じっくり読んで頂くのか
・人から人へ渡っていくものか
これだけでも作り方は違います。チラシを作る段階でこの用途をはっきりさせないと、視点がぼやけたチラシになります。使用目的を聞いても、明確に詳細に答えらえる方は少ない印象です。
■ 商品の説明が独りよがりである
上記の用途別にも関係はありますが、商品の説明を文章でたくさん書いてあるチラシがありました。文章の多いチラシは、限られた短時間でお客様に訴求できません。一瞬でお客様の目を留めるような印象的な図、写真、キャッチそして配置の工夫に気を配りましょう。図の順番を入れ替えるだけでも効果が出せる事例もありました。
■ 「そのチラシ」が「一人歩き」した時のことを考えていない
これが最も多く指摘することです。そのチラシを使ってお客様に説明する間は良いのですが、その後、例えばお客様が持ち帰って上司や他の方に説明や承認を貰う際には、「あなたの説明」はそこにありません。チラシは一人歩きします。その前提でチラシを見直してみて下さい。皆さんの伝えたいことは、そのチラシにお任せできますか?
・チラシがお客様に渡った後、そのチラシが自分たちの思いを代弁してくれるのか。
・たくさんのチラシの中にそのチラシも一緒に並べて置いてあった場合、お客様は自分たちのチラシを手に取って頂けるのか。
・連絡先など、洩れなく記載されているか。
これはある飲食店さんで頂いたチラシです。その時は説明を受けながら手渡しされたので内容はわかりますが、数日経ったり家族や友人へ渡った場合「あれ?これはどこのお店?」となります。
チラシを一生懸命作成される気持ちはよくわかります。だからこそ「お客様目線ではない自己満足のチラシ」には十分な注意が必要です。チラシを作成する時は、時間を空けて「自分が消費者・お客様」の立場で「一人歩きするチラシ」前提の作りになっているかを見返して下さい。そのチラシが自社・自分の思いを十分に代弁してくれるのか、そのチラシだけでお客様の興味を惹けるのか、そんな視点で確認してみて下さい。
※会社案内などのパンフレットはよく練られていることは多いのですが、単発チラシなどには上記傾向が強く見られるため、今回はあえて「チラシ」という言葉のみで表現しています。
写真:Pixabay · 魅力的なフリー画像 https://pixabay.com/
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