18.11.12
イノベーター/クリエイター・・・あなたは常にそうですか
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これまでいろんなホテルの事業再生に携わってきました。経営がうまくいっていない会社は「やる気のある社員」が非常に少ない状況に陥っています。
以前は活気もあったのでしょうが、それが長い間に疲弊してしまったのだと思います。
この様な現場ではもちろん、いまもですが私たちは「本気でビジネスをやる以上、イノベーターとクリエイター以外は要らない」と口癖のように言っています。
まず辞書的な意味ですが
■ イノベーター ・・・ 市場開拓者、起業家
* マーケティング用語として使う場合は「新しいものをいち早く取り入れる層・人達」を差します。今回は上記の意味でのイノベーターです。
■ クリエイター ・・・ 創作、制作する人。何かを作る人。
という内容になります。
私たちが「イノベーターとクリエイター以外は要らない」というのはあくまで比喩的な使い方ではありますが、本気でもあります。
「どこから給料が出ているのか」「給料の原資はどうやって作られているのか」ということを意識して仕事をしている人は非常に少ないと感じています。
働き方は人それぞれですので一概には言えませんが、正社員に関しては「自分の給料は自分で稼ぐ。さらには自分の仕事をサポートしてくれている総務部や管理部、各種現場スタッフ、パートさんたちの給料も稼ぐ」という意識が必須です。
「与えられた仕事をこなす」だけが許されるのは、長くても社会人3年目迄でしょう。
私たちが「イノベーターとクリエイター以外は要らない」と常日頃言っている本当の意味を説明します。
「何も新しいことを生み出さず」「いまある仕事を淡々とこなす」のであれば「ある程度のスキルを持ったビジネス経験者」の「誰でも出来ること」であり「君である必要がない」のです。
経営者の立場からみたら社会保険や給与の面で考えて、パートさんやアルバイトスタッフに任せた方が全く健全です。
ただ、もちろん「起業しろ」「何か創り上げろ」と言っているのではありません。
「新しい流れをキャッチしてビジネスに取り入れていく」「業務を改善してより良いパフォーマンスが出来る環境にする」「仕事をやっていておかしいと思ったことは周りに提案して改善する」など(小さなことだとしても)イノベートする、クリエイトすることは出来るはずです。
それに気付けるか気づけないかは本人の意識による面も大きいでしょうが、マネージャークラスは自分の部署スタッフにあえてそんな仕事を任せていくことも重要な仕事の一つです。
そもそもマネージャー自身にイノベーター&クリエイターの自覚がなければ、自部署運営は出来ないと思いますが。
* 上記内容に興味を持った方は、まずは写真に載せたこれらの本を読んでみて下さい。ドラッカーの「イノベーターの条件」がそのものズバリですが、誰かに貸している様で手元にありませんでした。「プロフェッショナルの条件」「チェンジ・リーダーの条件」と同じシリーズで出ています。
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