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ホスピタリティマインドを違う角度で感じた日

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今日は私が自分を恥ずかしく感じ、本当に目から鱗、気持ちの中で何かがストーンと落ちることを本気で痛感したテレビ番組についてコラムにまとめます。



先日【プロフェッショナル 仕事の流儀「生老病死、四苦に立ち向かう~ 僧侶・高橋卓志」】を観ました。


私の中で「葬儀を扱っている人たちはどのような気持ちで仕事をされているのか」という点は、正直なところわかっているつもりで完全には理解できていなかったようです。



普段、私たちはホテルや旅館、飲食店のサポートを行い、できるだけたくさんのお客様に楽しんで頂いて幸せな想い出を増やしてほしい、と取り組んでいます。


葬儀会社に勤める友人らと話すときには「生きているうちにたくさんの想い出を作るお手伝いがしたい」「いや、亡くなった時に本当に一生に一度の旅立ちをお手伝いしたい」など、お互いに相手の言っていることは理解しつつ、「お客様の人生」の違った部分にスポットを当てていました。


私の意識の中では「生きているうちにたくさんの想い出を」、ほぼこの気持ちだけでしたが、今回のこの番組を見て葬儀会社の友人たちがなぜ「葬儀会社で働いている」のか、それがストーンと腹落ちしました。そして自分の考えが浅いことに恥じ入りました。



この高橋僧侶の葬儀は旅立たれる人はもちろん、残されたご家族や友人たちをどうケアするか、励ますか、支えるか、そんな相手のことを真剣に思いやるホスピタリティに満ち溢れたもので、一般的にイメージする「死者を送り出す」葬儀とはそこに流れる空気が違います。


想い出の写真を動画に編集して葬儀で流されたり、ピアノ教師だったお母様の為に娘さんがエレクトーンを演奏されたり、図書館司書だったお父さんが遺してくれたたくさんの本の前に祭壇を設けたり・・・


私たちがホテルなどで「お客様に喜んで頂きたい」と考えてやっていることと、なんら変わりがなかったのです。またそこには「亡くなった方から残された方へ」「残された方から亡くなった方へ」というお互いを思いやる心も流れていました。



心底感動しました。そして、これまで自分が理解していたつもりの「葬儀」がものすごく表面上なことだと気付き、葬儀会社友人たちの言っていたこと・気持ちが一気に理解できました。


本当に「目から鱗」「一気に腹落ち」しました。もやもやが消えた感じです。そして葬儀もまた素晴らしいホスピタリティ産業だと改めて思いました。


番組の中で使われていた言葉「遺族の心 癒す葬儀」、私たちがホテルや旅館・飲食店で日々心掛けている気持ちと同じだと思います。


また今回高橋僧侶がおっしゃっていた「プレグリーフ」「予期悲観」という言葉を初めて知り、検索して「グリーフ」「グリーフケア」など新たな知識も増えました。



上記のような感想は、これまで「ホスピタリティ産業の立て直し」に携わってきたコンサルタントとしてどうか?と思われるかもしれませんが、「自分を日々成長させる」そんな意識であえて恥をさらし、そして少し進歩した記念にコラムにまとめてみました。


画像は「NHK プロフェッショナル 仕事の流儀」から、画面キャプチャさせて頂きました。(http://www4.nhk.or.jp/professional/)

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