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ECRS ・・・ 事業や業務、そして自分の生き方も改善/改良する

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 私たちが主に担当している事業再生・経営改善時で、最初に用いる基本的なフレームワークの一つが【ECRS】(イクルス または イーシーアールエス)です。日々の業務改善、改良、また自分自身の勉強の仕方や努力の仕方まで効率的に行うことが出来るフレームワークです。

 多くの人は「どこから改善したらいいのか」「なにを改善したらいいのか」がわからず、結局そのまま放置、時間が経つ、ということが多いと思います。それでこのフレームワーク ECRS を基に、改善したいもの・改良したいものを見つめ直してみましょう。ECRSの順に洗い出してみます。



■ Eliminate

不要なものを排除する、という意味です。

 例えば、簡単な決済書類でさえ数名もの役職者印が必要だったり、特になんら意味のない朝礼・終礼など(目的が明確であればもちろんOK)。必要のないものはまず排除・削除してしまいましょう。また、英語の勉強をするためにたくさんの参考書を買ってみたが、結局はどれもこれも積読状態でなんら効果を上げていない、そんな状態も Eliminate しましょう。


■ Combine

似たようなものは一つにまとめてしまいましょう。

 例えば、レストランのドリンク担当とカフェのドリンク担当が別だったり、法人営業と官公庁営業が別など。担当する量的に無理な場合もありますが、業務負担がさほど増えない様であれば、見直しの対象としましょう。また物的には、PCとタブレットを持ち歩いている人がタッチパネル式のPCにすると、作業効率を上げたり荷物を減らすことができます。


■ Rearrange / Replace

順番を入れ替えたり、置き換えたりしてみましょう。

 例えば、業種ごとに営業を決めていたものを地域担当制に変えると、一日に訪問できる件数や内容は改善出来ます。また、通勤経路を変えてみたり方法を変えてみたら時間短縮が出来た、など個人的な面でも少しの工夫で効果が出せることもあります。。


■ Simplify

複雑になり過ぎているものは簡素化・単純化しましょう。

 例えば、同じ支社内の別の部署に協力をあおぎたい時、わざわざ東京本社へ申請を出して承認を得ないと出来ない、などは簡単な承認経路にしてしまいましょう。企業改善時には、発注や承認のシステムを簡略化することはよくあります。



 様々なフレームワークをご紹介すると「そんなことは普段からやっています」と言われることがあります。一つ一つのフレームワークを見ると、多分そう思われる方は多いでしょう。ただ問題は、人の記憶力&瞬発力です。「見たらわかる/知っている」けど、「常に思い出せる/やっている」かどうかは別問題です。そのために、思考ツールとしてフレームワークを覚えておくことは、ビジネス上とても有効です。

 このECRSは、いろんな改善・改良に応用できます。簡単で分かりやすく、効率的に改善に取り組めます。ぜひ覚えておきましょう。



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