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「そもそも自らをマネジメントできない者が、部下や同僚をマネジメントできるはずがない」

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マネジメントの父と呼ばれるドラッカー、ビジネスと向かい合っている方であれば誰もが知る名前だと思います。私たちの周りには「もしドラ」の愛称で爆発的に売れた「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」で初めてドラッカーのことを知った、という若い人も多かったです。

数ある名著の中で、このコラムの著者が初めて手にしたのは「経営者の条件」でした。勤めていた会社を24歳で辞め、自分で最初の会社を立ち上げようと考えた際にタイトル買いしたのがドラッカーとの出会いです(のちに廃業)。


この本を読んだときの衝撃はすさまじいものでした。「経営者の条件」でタイトル買いをしたので、私はてっきり「どうやったらかっこいい社長になれるか」のようなことがわんさか書いてあると思っていたのです。

全く違いました。そして十分に考えなおし、気合いを入れなおして起業しました。

この本はいろんなことを勉強しなければと思い始めた原点であり、何度か人にプレゼントしながらも買いなおし、いまも手元にあります。そしていつでも読み返せるように電子書籍も購入し、iPhoneやiPadで読み返しています。


この本のまえがきに書かれていること、それだけでも皆さんの意識が変わります。まえがきにあるこの文章は、マネジメントの基本中の基本、最低条件だと思っています。



□□□ 「経営者の条件」まえがき引用 □□□



普通のマネジメントの本は、人をマネジメントする方法について書いている。

しかし本書は、成果をあげるために自らをマネジメントする方法について書いた。

ほかの人間をマネジメントできるなどということは証明されていない。しかし自らをマネジメントすることは常に可能である。

そもそも自らをマネジメントできない者が、部下や同僚をマネジメントできるはずがない。

マネジメントとは、模範となることによって行うものである。自らの仕事で業績を上げられない者は、悪しき手本となるだけである。



□□□ 「経営者の条件」引用終 □□□



「そもそも自らをマネジメントできない者が、部下や同僚をマネジメントできるはずがない。」この一文が経営者やマネージャー、リーダーや先輩の立場の人が自覚すべきすべてです。

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