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ハーティング効果・バンドワゴン効果 ・・・ お客様が行列を作る理由

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 ランチタイムになると、人気店の入り口には長い行列ができます。また、新しい商品が出る時には前夜から並ぶ人もいるくらい、これまた長い行列ができます。こんな光景は皆さんも何度も見かけたことがあるでしょう。

 これらの現象には名前が付いており、それぞれハーティング効果・バンドワゴン効果と呼ばれています。見た感じは同じような現象ではありますが、その行動心理には違いがあります



■ ハーティング効果

 多くの人が選ぶものを自分も選んでしまう心理です。例えば、周りの友達がiPhoneばかりだから私もiPhoneを買おうという意思決定。また行列のできるラーメン屋と閑散としたラーメン屋が並んで建っていたら、並んでいるお店の方が美味しいんだろうなという判断。そんな心理です。



■ バンドワゴン効果

 流行に遅れないよう物を購入しようとする心理です。例えば、どうしても発売初日に新型iPhoneを手に入れたい。あのラーメン屋はTVで紹介されていて人気だから、どうしても行ってみたい。そんな心理です。ちなみにバンドワゴンとは、パレード行列の先頭で楽団が乗るワゴンのことで、流行についていく・のっかる、というイメージです。



 飲食店の新規開店時にサクラを雇って行列を作ったり、さも流行っているかのように商品を配って街中を歩いて貰ったりする手法は、このハーティング効果・バンドワゴン効果を意識してマーケティングに組み込んだものです

 また、日にち限定の割引券を配ることにより意図的に行列を作ったり、有名人にお願いして愛用品としてインスタに載せてもらい、それが流行の最先端だとイメージを植え付けたり、そんな演出をする企業もあります。


 これらを故意に、また裏工作として行うと、ばれた場合には非難の対象となってしまいます。誠実さの面でも、弊社としてはこれをマーケティングに直接応用することはお勧めしていません。ただ「なぜ行列ができるのか?」の解の一つとして、「そんなものもあるんだな」くらいには覚えておきましょう。



イメージ画像:Amanda McConnellによるPixabayからの画像 

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