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自分の背中が見えていますか?

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皆さんは、自分の背中を客観的に見たことがありますか?普段歩いている姿や働いてる姿を見たことがありますか?


もちろん、鏡で見たり何かしらの動画に写っていたり等で見ることはあるでしょう。しかし、日常的に見ることはまずありません。


自分/自分達のことでありながら見えていないこと、気づいていないこと、やっているようでやれていないこと、たくさんあります。


これは私達が事業再生に行く企業、そこで働く人たち、また周りの同僚や友人、そして私達自身にもよく感じることです。



クリーニングのタグがついたままだったり、シャツが出ていたり、身支度したけど後頭部は寝癖がついていたり、そんな経験をしたりそんな人を見たことは誰にでもあると思います。


それと同様に、自分の中身・精神的な部分や心の中にも同じようなことが起こっています。自分はちゃんとやっているつもりでも、他から見たらやれていないことは誰にでもあります。


しかし、それを誰かに注意されたり指摘されたりすると「そんなことはない!」とムキになってしまった経験、これも誰にでもあると思います。


このことに気づき、実は「自分は自分のことが見えていない」と自覚することは、事業再生や改善だけでなく、自分自身を成長させる面でも非常に重要です。



私は昔は相当な頑固者で、すぐ怒るタイプでした。いまもそうなのですが、前よりだいぶマシです。


以前は注意されたり叱られたら頭に血が上ってすぐ怒る・すぐ反論していたのですが、あとで落ち着いて考えるとやはり自分に非があることが多いのです。


それを繰り返していくうちに「自分のことは自分が一番わかっている」から「自分のことは客観的に見えていない」という考え方に変わりました。


すぐ怒るから自分が見えない/人間関係も崩してしまうという欠点にも気づき、「アンガーマネジメント」を勉強しました。


それ以来「とりあえず言われたことは自分の中に一度取り込もう」としています。相手が私のことを思って指摘してくれたことです。もちろん合わずに吐き出すこともよくあります。しかしそのまま身になることも多くあります。



鳥人間コンテストという人力飛行機の番組をご存知ですか?みんなで時間をかけ機体を作り上げ、どれだけ飛べるかを競う番組ですね。


実際に飛ぶパイロットは一人です。必死の思いでペダルをこいだり操縦したりしています。それでも機体は右に行ったり左に行ったり、時には後退したりします。


それを地上で見ている仲間が修正を伝えたり、激励したりしています。本人は必死に頑張っていますが、客観的な人達からしか見えないことも多くあります。


私達は一人一人がこのパイロットと同じです。一緒に飛んでいたとしても、隣の飛行機の軌道修正は伝えられます。また自分の気づかないミスも修正して貰えます。


必要なのは「自分のことは客観的に見えていない」という自覚です。



私は同僚や部下に「外回りで汗かいたから、臭かったら言って」「今日の服装おかしくない?」「さっき○○さんに対して言い過ぎたかな?」等、自分の外見内面のことをよく尋ねます。


それでもまだまだ足りないレベルですが、自分で見えないこと・気づかないことには出来るだけ意識を払っています。



私達コンサルタントが事業再生をお手伝いする理由の一つはここにあります。「ずっと頑張っています。でもなかなかうまくいきません」という人たちには「自分たちに見えていないもの」があるのです。


コンサルタントは怪しいというイメージも自覚しています。ただ、客観的に事業再生を行う・それまでのしがらみ関係なく改善を行う、という面でコンサルタントを利用するのは有効な手段です。



「自分の背中は自分では見えない」=「自分のことは客観的に見えていない」「自分のことで自分に見えないもの・わからないものはたくさんある」このことを常に自覚して、その意識を自分自身やビジネスに活かしていきましょう。



写真:Pixabay · 魅力的なフリー画像 https://pixabay.com/

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