BLOG

ブログ

減点方式と加点方式 ・・・ 評価方法ひとつで変わる、スタッフの表情と職場の空気

記事一覧»


 先日、あるお取引先で新しくリーダーになるスタッフさんから「人の評価方法」について相談を受けました。その職場では現在、減点方式が採用されています。できなかったことを減点していき、規定を下回ったら不合格。試験やチェックの場では、どうしても緊張感が高まり、ちょっとしたミスが増えてしまう。結果として、実力を発揮しきれないスタッフも少なくありません。

 私は、様々な場面でできるだけ「加点方式」にするようお勧めしています。できたことを点数として積み上げていく方法です。あと何をすれば合格点に届くのかが明確になり、ゴールまでの道筋が見えやすくなります。

例えば、合格ラインを70点、結果が60点で不合格だったとしても、

・減点方式では「40点も失った…」というプレッシャー
・加点方式では「あと10点で合格できる!」という前向きな意欲

と、数字は同じでも、感じ方はまるで違います。単純に減点方式が悪い、と言っているのではありません。シビアな業界や場面では、減点方式がふさわしいものもたくさんあります。

 ただ、接客やサービス業のように人の感情ややる気が成果に直結する職場では、加点方式の方が力を発揮できるスタッフが多くなります。新人時代は特に「できることが増えていく」過程も大事です。

 もしいま、減点方式を採用しているお宿やお店があれば、一度「加点方式」への転換を検討してみませんか。評価の仕組みを変えるだけで、スタッフの表情も、職場の空気も、きっと変わります。


CATEGORY

Skill


WRITER

Director