18.10.17
3C分析・・・自社のミクロ環境を正確に把握する
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これまで、マクロ環境が自社に与える影響を考えるPEST分析、少し絞って自社業界を把握する5F分析の概要をお伝えしました。
今回は日常的に一番意識しているであろうミクロ環境を分析する「3C分析」の概要を説明します。
3Cとは、Customer / Competitor / Company のことで、普段ビジネスを行っていく際に一番身近なことだと思います。
この3Cのうち、Customer / Competitor は外部、Company は内部です。各項目を分析する上で重要なのは「徹底的に事実・現状・実態を集めること」です。「見解」「見込み」「感想」などは必要ありません。
下記、それぞれ「見込みや思い込みの無い事実・実態」を洗い出して下さい。
■ Customer ・・・ 市場・顧客
まず自社がターゲットにする市場・顧客を明確にします。自社が開発した商品に顧客を探すのか、もしくは顧客が欲しいもの(ニーズ)に応えて商品を開発するのか等、戦略も変わってきます。
そのマーケットがどのくらいの規模なのか(おおよその数、エリア、価格帯など)を把握し、戦略に落とし込んでいきます。
■ Competitor ・・・ 競合
自社が展開するビジネスで競合する企業を把握します。その競合がどのような動きをしているのか、成功しているのであれば顧客のニーズにどう対応しているのか等を分析します。
特に自社よりも競合他社が成功しているのであれば、その成功プロセスを十分に精査し、自社で取り入れられることは取り入れ、出来ない部分はオリジナルにカスタマイズすることが重要です。
■ Company ・・・自社
市場・顧客、競合の分析をし、自社が出来ること・出来るがやっていないこと・自社では出来ないことを洗い出します。
まず「出来るがやっていないこと」に手を付けましょう。一番簡単に、そして即効的に効果を出せます。
自社では出来ないことは、「改善すれば出来る」「投資すれば出来る」「他社にアウトソーシングすれば出来る」など本当に出来ないか、可能性はないかも探ってみましょう。
この分析の重要なところは、市場・顧客、競合、自社を別々に考えることなく、一つのまとまりとして相互関係を意識して分析する点です。
3つの視点から自社のミクロ環境を把握し、戦略に活かしていきます。その活かし方はまた後日。
*スターバックスが日本進出する際、この3C分析を有効活用したことが知られています。まとめサイトがありますのでご参考までに。
https://matome.naver.jp/odai/2146175168455388901
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