18.10.06
言葉・・・発信する「言葉」はわかりやすいですか?
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どこの会社にもミッション、ビジョン、バリューや理念、スローガンなど様々な「言葉」があると思います。
気になるのはその言葉をみた時「作った人たちの独りよがり」「その言葉だけを見ても意味がわからない」「英語を使えばかっこいいと思っている?」と感じるものが多いのです。
CMやPRでよく目にする企業のコピーで、私が気になって手帳に書いている秀逸なものをいくつか挙げてみましょう。皆さんも聞いたことがあると思われるものを選んでみます。
■ 旭化成グループ ・・・「昨日まで世界になかったものを。」
*以前は化を分解して「イヒ!」というコピーを使っておりそれなりに浸透しましたが、何をやっている会社からわかならない、という指摘も多かったようです。
■ へーベルハウス ・・・ 「考えよう。答はある。」
■ 日産 ・・・「いままでなかったワクワクを!」
■ 小林製薬 ・・・「あったらいいなをカタチにする」
*小林製薬はこのコピー通りいろんなニッチ商品を作っています。その商品名もほとんどが「わかりやすいコピー」化していますね。
■ タワーレコード ・・・「NO MUSIC NO LIFE」
■ Apple ・・・「Think different」
■ ロッテ ・・・「お口の恋人」
■ 資生堂 ・・・「一瞬も一生も美しく」
■ シャープ ・・・「目の付けどころがシャープでしょ」
■ 日立 ・・・「Inspire the Next」
■ カネボウ ・・・「For Beautiful Human Life」
どうでしょう?この言葉だけでその企業の目指すところがわかると思います。
スローガンや各種フレーズは「その言葉だけで言いたいことが伝わる。そしてその言葉が独り歩きしたとしても説明不要で伝わる」ことが重要です。
いろんな企業の相談を受けてきましたが、上層部が「かっこいい言葉」をさも得意げに語る「痛い場面」に何度も出くわしました。これは私たちがコンサルする時も、上司・先輩としてスタッフ教育する時も同じです。相手が理解できる言葉で伝えるからこそ、効果がでます。専門用語を教えるという教育目的の場合を除き、「伝わらない言葉は意味がない」
最近では「間違った通じない英語」をスローガンにしている会社も目にしました。間違っていることはわかっているようですが社長の意志で決まったとのこと、止めない周りもどうかと思います。この言葉が外部で独り歩きした時、笑われるだけです。この様な姿勢は企業のブランディングともリンクしていません。
「その言葉だけで伝わる」それが大前提です。説明しないと伝わらない言葉は意味がありません。
写真:Pixabay · 魅力的なフリー画像 https://pixabay.com/
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