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自社にない設備・サービスは周囲に頼る

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 個人で飲食店を開きたいと考えられている方と、その開業に向けてのミーティングを行いました。ここの記載内容に関しては、公開OKを頂いております。

 店内に車いすやおむつ交換、またオストメイトにも対応したトイレを検討されています。飲食店や宿泊施設にとってまさに理想のトイレですが、その分客席数が制限され、売上面で厳しくなります。十分な広さを持つ店舗は家賃が高く、経営を圧迫するのは目に見えています。また、郊外や一軒家などで家賃を抑えると自動車でのご来店が前提となり、障がい者やお子様連れの皆様は利用しづらい。いろいろなパターンを考えられていましたが、いずれも何か問題がありました。

 そこで弊社が提案したのは、「理想のトイレがある公共施設のそば」で、物件を探すことです。自分のお店には一般的なトイレを準備し、客席数を確保します。特別なお手洗いが必要な方には、すぐ近くの公共施設を案内し、ご迷惑を最小限に抑えることができる、そんな立地です。事前にそのことがお伝えできていれば、店舗ご利用前に立ち寄られるかもしれません。既に数候補が見つかりました。ちなみにこの施設が休みの曜日に合わせて、店休日も設定する予定です。

 自前ですべて整えようとすると、個人や中小にはハードルが高すぎます。そこを周囲の環境でカバーできれば、初期投資やランニングコストを抑えられます。例えば、大浴場を作りたいビジネスホテルは近隣の銭湯や温泉施設と提携したり、食事内容を強化したいお宿は周囲の飲食店さんと組んだプランを作ったり。わかりやすいところでは、コインパーキングや会議室(レンタルスペース)などもあります。

「なんでも自分でやりすぎない」「周りにあるものを活用する」、それはサービス改善や拡大の重要な視点です。

※皆さんの何かのヒントになればと、お取引先に内容公開OK頂きました。


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