19.02.16
マーケティングとマネジメント ・・・ なぜ勉強を続ける必要があるのか
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当社HPブログでも、マーケティングやマネジメントに関する話題を取り上げています。実際に現場で使っているものばかりで、皆さんにも知って使って頂きたい内容をどんどん載せています。
経営者やマネージャーの中には「現場で実地教育だ。本より経験だ。」と言われる方も多く、例えばサービスの動きや提供のスキル、また職人さんの手仕事などに当てはまります。これ自体は否定しませんが、実地教育に本やセミナーなど勉強もプラスすると、よりレベルの高いスキルやスタッフができあがります。
ビジネスでは「会社を経営する」「社員を守る」「お金を稼ぐ」「様々な戦略を練る」等の面で、十分な知識と情報が必要です。
一から自分で考えるのではなく、例えばこれまで紹介してきたような「先人たちが経験値を基に考え抜いて編み出したフレームワーク」を使ってそれに当てはめたり、またいろんな方法を組み合わせたりすると、効率的かつ効果的な結果を導き出すことができます。
先日まとめて取り上げた「ブルー・オーシャン戦略」での「他社と競合しない新たな市場の開拓」という内容自体は、「ブルー・オーシャン戦略」という言葉を知らなくてもご自身で普段から考えられている経営者も多くいらっしゃるでしょう。
ではその考えをどのように膨らませていけばいいのか、それをさらに自力で考えようとすると、漠然とし過ぎていてどこから手を付けていいのかわからなくなります。
そんな時にブルーオーシャン戦略の柱になる部分やマーケティングの知識があれば、戦略や計画を立てたり分析したりなど、すぐ具体的に行動に移すことができます。
ただ勘違いしてはいけないのは、マーケティングやマネジメントをはじめビジネス上の知識・情報は、ビジネスパーソンにとってはツールであってスキルではありません。それを知っているだけでは役に立ちません。この使えない知識・情報だけの人は、口ばっかりのやつだと陰口を叩かれたりします。
経営者やマネージャーは必要な場面でそれを取り出し使えるようにしておくために、普段から勉強しておく必要があります。感覚的な自己判断で問題を即解決できるずば抜けた人も極たまにいらっしゃいますが、我々のような凡人はいろんな方々の経験によって得られた知恵や情報を拝借し、頭に入れておく必要があります。
そして、スタッフたちと現場で一緒に奮闘しながらその時に必要なツール(知識・情報)を取り出し、現場で役立てることができた時に初めてスキルとなります。
立派な大工道具を持つこと自体はお金を出せば誰でもできることですが、それを使いこなすためには現場での経験が必要です。逆に、安い大工道具でも一流の職人さんが使うとその期待値以上のものができあがります。そして立派な大工道具と一流の職人さんが揃うと、群を抜いて最高のものができあがるでしょう。
それ故、経営者やマネージャーは普段から最高のツール(知識・情報)を用意し、それを使えるスキルにできる状態にしておくことが必要です。
また、世の中にはいろんな会社の優れたマネジメント方法/マーケティング手法がありますが、それをすべて「実地教育」で受けることは出来ません。だから私たちはそのエッセンスを本やセミナーで勉強する必要があります。その会社にいらっしゃった方々が開かれるセミナーなど、臨場感があり具体的な内容も多く非常に勉強になります。
写真は著者が「トヨタ方式」という言葉を知って、いろいろ調べたものです。この他にも大判の本やネット、またトヨタご出身の方のセミナーなどで勉強しました。トヨタにいらっしゃる方には到底及びませんが、これにより部外者でもエッセンスを汲み取ることはできます。
様々なことを学び続け、必要なときに必要なものを出せること、これが経営者やマネージャーに必要なスキルです。
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