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道の駅で野菜の売上Up施策を行った際に好評を得た例

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10年ほど前に、ある道の駅の業務改善(売り上げアップ施策)を依頼されたことがあります。半年以内に農産品売上を30パーセント以上上げたい、というご依頼でした。


その時点でその道の駅がやってこられた施策は下記のとおりです。



■ 朝どれ野菜をどこよりも安く


■ 農産物に生産者の顔写真を入れる


■ 一人でも買いやすいように、少量のパック販売


■ 地産地消のレストラン併設


■ ゆるキャラの作成



等など、今ではどこでも見かける内容です。その当時ももうさほど珍しい内容ではありませんでした。


野菜は確かに美味しい、そして安い。しかしそれだけでは売り上げは上がらない。


幸いにも大きな道路に面しており、来客者数は多い道の駅です。ただ近所に大きなスーパーや、ちょっと行ったところに別の道の駅もあり、決して販売は順調ではありませんでした。


この施策にかけられるお金はほんの数万円のみ、とのこと。また私への報酬も成功報酬方式で、達成できなければ一円も貰えません。



そこで協力を仰いだのは、時間を持て余しているけれど何かしたいおじいちゃん・おばあちゃん達です。


年金貰って生活にもある程度余裕があるが時間を持て余しているご高齢の方が、毎日のように道の駅でただ座ってお話されていたり、時間を潰したりされていました。


赤字に近い経営で人件費や広告費はかけられない、でもどうにか地域を盛り上げたい、という気持ちだけでお願いしてみると、協力してくれる高齢者の方々がたくさんいらっしゃいました。


正直、ほぼ無給です。いわゆるボランティアですね。それでも時間を何かに使える、人と接することが出来る、ということだけで来てくれる方々ばかりでした。

またご家族に農業関係の方がいらっしゃる方も多く、間接的にでも家族や知人の役に立てれば、と言って頂けました。



その方々に何をお願いしたのか、それは「売り子」です。それも「生野菜をその場で食べてもらう」ための売り子です。


試食程度に野菜を置いてあるところは結構あります。ただ、この道の駅では地元の竹皮で簡易容器を作って「野菜スティック」にし、試食だけでなくその野菜スティック自体の購入も出来るようにしました。


おじいちゃん達には昔の駅弁売りスタイルで適当なメロディラインお任せで道の駅構内を売り歩いて貰いました。


さらに仕掛けたのが数人のおばあちゃん達に「自慢の手作り味噌」をそれぞれ持ってきて貰い、「○○ばあちゃんの味噌」として一日最低3種類以上の食べ比べが出来るバーニャ・フレッダ(フレイダ) コーナーを作ったのです。


そして、お暇なおばあちゃんにはそこに居て貰って、お客様とお話して貰ってました。ほぼ毎日3人以上のおばあちゃんがいらっしゃいました・・・・ 予想以上・・・



この野菜スティックがおやつ感覚で飛ぶように売れました。そしてすぐこのおばあちゃん達の味噌も売るようになりました。


この売れ行きとお客様との交流を見て新たに目を付けたのはツイッターへの投稿です。確か当時はまだインスタは無かったと思います。


野菜スティックを買ってくれたお客様とそのおばあちゃん達を一緒に写真に撮って、ぜひツイッターに投稿してくれるように頼みました。


ツイッターをやっているほぼ全員の人が喜んでUpしてくれたのではないかと思うくらい、おじいちゃんおばあちゃん達との写真はウケました。


この道の駅は野菜の売上はもちろん達成できましたが、「おじいちゃんおばあちゃん達と話したい、触れ合いたい。」という都会の人や、既にご両親を亡くされた中高年の方々から別の角度で大変好評でした。


ある程度の予想はしていたのですがそれを上回る反響で、おじいちゃんおばあちゃん達も新たに生き甲斐が出来たとものすごく喜んでおられました。



残念ながらその道の駅は経営が変わり契約が切れた為、いまもそれが続いているかどうかわかりません。


ただ私が担当した際に好評でしたので、皆さんのご参考程度にお伝えしました。

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