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PDCAサイクルとOODAループを使い分けましょう

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どこの会社でも当たり前のようにPDCAサイクルを意識しろ、と言われています。事務所に掲示されているところもあります。


皆さんご存知だとは思いますが「PDCAサイクル」とは下記の項目を繰り返し、商品や仕事の質・成果を上げていくことです。



Plan (計画) → Do (実行) → C (検証) → Action (改善) → ・・・・



このサイクルの良い点は、一つのことに対しPDCAを繰り返していくことで、より良くより深く改善していけることです。新商品の開発や新人スタッフが仕事を覚えていく時には常に意識しておきたいサイクルです。



ただビジネスのスピードがより速くなった現代では、経営者や管理者レベルがPDCAサイクルで仕事を行っていては競争に勝てない場面が多々あります。


そこで最近注目されているのが「OODAループ」です。極端な表現では「PDCAはもう古い!これからはOODA!」等も見かけます。(私はそれは違うと思いますが)


米空軍 ジョン・ボイド大佐によって提唱され、アメリカ全軍で取り入れられている戦略です。ちなみに ウーダループ と読みます。



Observe (みる:観察) → Orient (わかる:判断) → Decide (きめる:決断) → Act (うごく:行動) → ・・・



上記を見てわかる通り「一度で結果を出せるようにする」のがOODAです。米軍にて採用されていることからもわかるように、生死を分ける場面でPDCAはあり得ません。


現代ビジネスにおいても、経営者・管理者レベルで会議にて何度もPDCAを回しているようでは勝てません。OODAを意識し、一度の決定で動きましょう。



ここで「OODAループって、ループしているのでは?」と思われる人もたくさんいらっしゃるでしょう。(私も初めて知った時にはそう思いました。)


このループはPDCAの様に「同じ案件に対してPDCAを回す」ということではなく、行動によって出た結果を検証し、それを次の情勢・状況判断に活かす、という流れです。


当初はOODAのAで終わりだったようですが、ビジネスにおいてはOODAループとして捉えるのが一般的です。



PDCAサイクルとOODAループは使用する人・立場・目的が違います。「PDCAはもう古い!これからはOODA!」という言葉は極限られた立場の人たちには当てはまるでしょう。


またこのOODAに関する本の中の一冊「米軍式 人を動かすマネジメント」の帯に「PDCAよ、さらば これからは OODAだ!」と書いてあるので、それをその言葉のまま鵜呑みにされているのかもしれません。


ただこの本も、この帯は過激な?宣伝文句であって、OODAがすべてとは書いてありません。



さらに、OODAを超高速で回して結果を出し続ける、ということを書いてあるサイトもありますが、極限状態の戦場ではその通りでしょうが、ビジネスでは「早く回すこと」が目的ではありません。

あくまで行動し結果を出すことが目的ですので、手段・手法にとらわれ過ぎないようにしましょう。



写真:Pixabay · 魅力的なフリー画像 https://pixabay.com/

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