19.02.06
障害という表記 ・・・ 兵庫県宝塚市が公文書に「障碍」使用へ
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19.02.05 共同通信社のニュースで「兵庫県宝塚市が公文書に「障碍」使用へ」という内容が発信されました。
https://this.kiji.is/465200546197980257?c=39546741839462401
私たちも以前から「障害」という文字には何かしらの違和感を感じていたのですが、公的な機関・文書には障害という文字が使われている為、通常は「障がい」、必要に応じて「障害」を使っておりました。
ツイッター等の反応を検索してみると賛成の意見に交じって、「もっと他のことをやれ」「漢字などどうでもいい」「こだわる人はこだわる」「これで何がかわるのか」「ほとんどメリットがない」「言葉狩り」という意見も多く見られます。
確かにその漢字を変えるだけでは、何かすぐに意味や影響があることではないと思います。その表記にするだけで周りの方々の対応が変わることはありません。
ただ、私の実体験として小学生の時にこのようなことがありました。
私が通っていた小学校は「支援学級」と呼ばれる知的障害の子たち用のクラスがあり、大声を上げたり騒いだりするためか、校舎のはずれに教室ががありました。
私は家族に視覚障がい者や聴覚障がい者がおり、また近所の知的障がいの友達がその教室に通っていたので「障がい者」の方々との生活は日常でしたが、多くの小学生にとって「障がい者」は悪い意味で自分達とは違った存在でした。
小学生の多くは見たもの・感じたものをそのまま発言します。そこに心底悪意があるわけではないでしょう。
ただ、私の知的障がいの友人に向かって「お前は害のある害虫だ」という発言をした別の友人がいて、その時にかなり喧嘩になったことを今でもはっきり覚えています。彼は「障害者」の害という文字を見ただけで、その発言をしていました。
先生に怒られて、自分の行為を理解し泣いて謝っていましたが、他にも同様に思っている子たちもいたかもしれません。
今回のこのニュースは単なる文字の変更でしかありません。ただそこを起点の一つとして意識が変わるきっかけになるかもしれません。
もちろん役所の方々に他にやって欲しいことはたくさんあります。ただ、今回のこの一つのことでも先に進めていけば、それに付随したいろんな動きも出てくるはずです。
多額の税金がかかることであれば別問題ですが、このような動きはどんどん広まればいいと思います。
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