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ギャップ分析(As is / To be または TAPS)・・・ 目標・夢と今の現実の差を解決するために

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 皆さんには、自社や自分個人が理想とする姿、夢や目標があると思います。それを念頭に置いて、日々突き進んだり改善したりと努力を続けていることでしょう。

 ここで重要なことは、「理想の自分 (To be)」と「現在の自分(As is)」を正確に洗い出し、そこにあるギャップ(現実との差)を埋めるためには「何をしたらよいか」を詳細に把握することです。ただ目標に向かって突っ走るのではなく、何をすればそのギャップを解消できるのか、まずはフレームワークでクリアにしていきましょう。弊社がお取引先改善を行う時に、最初に取り組んでいただくことの一つです。

* 以前、As is / To be と TAPS それぞれに分けて掲載していますが、その内容を一つにまとめて訂正加筆し、投稿します。



ギャップ分析に用いる2種類のフレームワーク(Delighting All 版)


 今回取り上げるギャップ分析には、As is / To be と呼ばれるものと、TAPSと呼ばれるものがあります。いろんなフレームワークがありますが、今回使用するのは、ギャップの位置関係や思考の順番に合わせわかりやすく配置した弊社オリジナルのフレームワークです。いくつかの大学授業や大手企業でも採用していただいています。

 ただ、思考の流れには個人差もあるので、もしこのフレームワークではわかりにくいようであれば、ネット検索で自分にあうものを探してみてください。やることや考え方は一緒です。




ギャップ分析 ・・・ As is / To be

*合同会社時代の作成物のため、LLC 表記です。


 基本となるこのフレームワークは、一般的には As is / To be を横並びにし比較するような形式が多いのですが、弊社では「上を目指す」意識を考慮し、上段に To be 下段に As is を配置しています。また通常はつけられていない Action の枠を右側に配置し、そのギャップをどう埋めるか考えやすい流れのフレームワークを組んでいます。


【1】To be(理想の姿)

 まず、自分が理想とする姿、目標とする内容、などを書き出します。出来るだけ詳細に具体的に、それがあたかも現実であるかの様な内容まで書き出して下さい。ここに自分の将来の姿が書き出され、あなたが「こうなる!」と思っている姿です。


【2】 As is(現状)

 次に、現在の自分の姿、現状、現況などを書き出します。こちらも出来るだけ詳細に具体的に、時には自分が嫌になったとしても自分自身のありのままの姿を書き出してください。ここに自分の現在の姿が書き出され、あなたの現実がさらけ出されています。


【3】Action(取るべき行動・問題解決法)

 1と2で洗い出した理想と現実、なぜそこにこの様なギャップが生まれているのか、その問題点と解決方法を考えます。

 例えば「理想では課長になっていたはずが現状では係長止まりであり、それはまだマネジメントのスキルが不足しているからである」や、「売上3億円を達成する見込みだったが現在は2億円強である。それは効果的なPRが不足していたからである」などです。またそれをどのように解決していくのか考えて、書き出していきます。


どのように考えていくか、もう少しわかりやすいように一般生活でのシンプルな具体例を挙げてみます。


まず、自分がなりたい姿・目標(To be)を出来るだけ詳細に書き出します。

■ 年収1,000万以上

■ 渋谷区に自宅マンションを構える

■ フリーランスのライターとして有名


実際にはもっと詳しく、もっとたくさんの項目を書き出しますが、わかりやすいように絞ります。


これに対し、現在の自分(As is)はどうかを書き出します。

■ 年収450万円

■ 東京郊外でアパート暮らし

■ 一般の会社で営業担当


このように書き出すと、理想の自分(To be)と現在の自分(As is)がそれぞれ可視化できます。

では、この As is / To be をどのように改善していくのか。それを実際の行動 Action に落とし込んでいきます。


■ このままでは年収を上げるのは無理なので、まずは少しでも条件の良い所へ転職する。転職サイトに登録する。

■ 渋谷区のマンションがどのくらいで買えるのか、支払い条件はどのようになっているのかなど、詳細に調べて銀行ローンを比較する。

■ まずはフリーランスのサイト等に登録し、会社勤めをしながらでも少しずつ実績を積めるようにする。


 上記はあくまでシンプルな一例をわかりやすく書きましたので、皆さんの自己実現のためにはもっと多くの項目をもっと詳細に書き出す必要があります。




ギャップ分析 ・・・ TAPS

*合同会社時代の作成物のため、LLC 表記です。


 上記の As is / To beをさらに分解したものが TAPS です。やり方は途中まで同じですが、TAPSは解決方法まで一緒に考えてしまおうというフレームワークです。

 やり方は途中までは同じですが、【3】Action(取るべき行動・問題解決法)を問題点洗い出しと解決方法に分けた枠で考えていきます。


【3】Problem(問題点)

【4】Solution(解決方法)


 まず、As is / To be の間のギャップに存在する問題点を書き出します。これが【3】Problem に当たります。また、その問題点をどのように解決していくのか、これを具体的に考えていくステップが【4】Solution です。

 「もっと勉強しよう」「もっとPRしよう」という漠然としたものではなく、「これから毎日、21:00-23:00まではドラッカー名著集を読み込み、重要な項目を最低でも一日1つ完全理解する」や「PRが弱い部分は○○会社に相談し、費用対効果を検証しつつこれまでの方法とは別の方法を試してみる」など具体的に自分/自社の動きを想定した内容を書き出す必要があります。漠然としたものを書いても、何の解決にもなりません。あなたが動く内容がここに書き出されているべきです。それらがあなたが今後とるべき行動です。そのままタスクリストになることもあります。


 前述しましたが、今回のギャップ分析フレームワークは当社のオリジナル作成分で、他にもいろいろな形があります。ネット上など、ご自身が使いやすいものを探してみて下さい。

 このギャップ分析の一番の利点は「理想と現実を客観的に見ることが出来る」ということです。そしてさらに「頭の中で漠然と考えている夢や目標への道筋・努力を書き出し、整理できること」です。

 上記の内容は日常的になんとなく考えていることであり、皆さんの多くも「わかっている」「やっている」と思われているでしょう。だ、頭の中で漠然と考えたり、また箇条書きで考えるよりフレームワークを使用する利点は、脳内での流れを可視化でき、一枚の図として捉えることができる点です。是非使ってみてください。


【備考】As is / To be に関しては、株式会社koujitsu 様の説明もわかりやすいので、よければ併せてご覧ください。

・問題解決の最初の一歩 As-Is/To-Beで現状の問題を可視化する
 https://koujitsu.co.jp/blogs/asis-tobe/

 

 

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