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一流の基準 ・・・ ブランドや値段、肩書に惑わされない

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皆さんにとって「一流」とは何ですか?どんな人ですか?



この質問をした時、自分なりの「一流の基準」を答えられる人がとても少ない、それが非常に残念です。


ある人は「○○というブランドは一流だと思います。理由は値段が高いからです。」と答えました


また別の人は「あのお客様は○○という有名な企業の取締役なので、一流の人です。」と答えました。


人によっては「あの人は年収数千万円あるから一流です。」という人もいます。

「ブランド」「価格帯」「人気」「口コミ」「肩書」「資格」「経歴」・・・そんなことが基準になっていませんか?



もちろん、ブランドや肩書、収入、また資格などは一つの「一流の目安」にはなるかもしれません。その中に本当に一流の物や人も存在しています。


ただ、それは目安であって基準ではありません。大事なのは「あなたが自分自身の中に、一流の基準を明確に定義していること」です。


その基準を持っていないと、ホテルや旅館、飲食店での「一流のおもてなし」というアウトプットは実践出来ません。



私の大好きな職人さんがいらっしゃいます。


その方が作る物は、これでもか!というくらいこだわりが詰まっており、それでいて同様のブランド品より格段に安い。私はその人の生きざまと仕事に対する姿勢を「超一流」の職人だと思っています。


また私には特に好きなネクタイのブランドが数社あります。それよりも値段の高いネクタイブランドはたくさんありまたそんなネクタイも持ってはいますが、私が好きなそのネクタイブランド数社の品質に対する企業姿勢・ハンドメイドの技術等から、私にとってはそれらが「超一流」品です。



ホテルや旅館、飲食店にも置き換えてみましょう。


テレビや雑誌で取り上げられる「一流」は、ほぼ間違いなく「高級店」です。一泊数万円、ディナー数万円、など値段が出されることも度々あります。


私たちはこの点に非常に違和感を持っています。高い値段設定や、それに見合ったサービスを提供することが一流の条件ではありません。企業努力によって出来るだけご利用しやすい値段で提供しているホテルや旅館、飲食店は「一流」ではなくなってしまいます。


しかし、皆さんも経験上おわかりになると思いますが、接客やその味(例えば小料理屋さんのおふくろの味)で、安くても間違いなく「一流」の店や人はたくさん存在しています。


「ブランド」「値段」「雰囲気」「有名人が来た店(サインが飾ってある)」、そんなことだけで一流かそうでないかを判断しない自分なりの基準を持ちましょう。



また、ホテルや旅館、飲食店で働く人たちに特に気を付けて欲しいことは「有名なホテルで働いているからといって、あなたが一流というわけではない」ということです。


またその逆「あなたが名もないホテルで働いていても、あなたの働き方は一流だと思われているかもしれない」ということも言えます。


忘れてはいけないことは「あなた自身が一流かどうかは、お客様が決める」ということです。


資格でもない、肩書でもない、ましてやホテルや旅館、飲食店のネームバリューでもない。



あなたが一流かどうかはお客様だけが決められることです。


一流とはいったい何なのか?「ブランド」「価格」「人気」「噂」・・・ そんなことに惑わされず、自分なりの基準をしっかり持ち、一流の良さをインプットし、そして自らもアウトプット出来るようにしましょう。

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