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清掃の重要性 ・・・ ハードで負けてもハートで勝つ!

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 コロナも落ち着き、最近は私たちも出張することが多くなりました。今日も出張先でこのコラムを打っています。出張時の宿泊先は、出来るだけ「地元資本の小さな古いビジネスホテル」を選んでいます。そんな宿に少しでもお金を落とし、これからも頑張って欲しいからです。

 宿泊先で一番気になるのは、やはり清掃や清潔感の状態です。建物が古くても、家具・調度品がボロくても、丁寧に清掃されている部屋はその気持ちが伝わります。そんな宿の口コミを見てみると「建物は古いが清掃が行き届いていた」など、清掃・清潔感の評価は高く、やはり皆さん感じられることは一緒だなと嬉しくなります。

 私はそんな部屋に宿泊できた場合、清掃の方に一筆お礼を書き、コンビニでお菓子を買ってそのメモと一緒に置いて帰ります。清掃の方々には、お客様の生の声は管理職やフロントが伝えてくれないとまず届きません。また、頑張って清掃されたこと自体も、「宿は清潔で当たり前」と思っているお客様にはなかなか伝わらないものです。一生懸命清掃して下さったことに気づいた、それは是非お伝えしたいですね。

(※この後、文中で「古くてボロい」という言葉を使いますが、これはこの様なお宿・お店の方々がよく使われる自称のキーワードです。敢えてそれを引用して、お伝えします。)


 ただ、残念ながら清掃が適当な宿も多く見られます。古くてボロくて清掃が適当・・・ 最悪です。もちろん適当にやっているわけではなく、経営難で清掃まで気が回っていない宿も多くあります。経営がうまくいかず、リフォームや家具買い替えができない宿は、それでも最初の頃は「清潔感だけは・・・」と頑張っていたはずです。それがいつの間にかもうそこにも気が回らなくなり・・・ 私たちの仕事上、また経験上もそのお気持ちは十分にわかります。また最近は、人手不足のために十分な清掃時間が取れないのも現実問題です。

 しかしこの「清潔感」は、「古くてボロい」宿にとっては「最後の砦」だと再認識しましょう。これを怠ったら、もう終わりです。「古くてもボロくても、清潔感はどこにも負けない」、これはウリにもなります。最近はレトロ志向、昭和の雰囲気が好きな若者も多く、あえてチョイスする方もいらっしゃいます。自称「古くてボロい」の宿には、新築や改築では創り出せない何とも言えない雰囲気と味があり、とても魅力的です。


 ただそんな宿も「古くてボロい」は推せても、「清潔感がない」は問題外です。

「清掃された清潔感のあるお部屋が、お客様を一番長くおもてなしする」

 これは紛れもない事実です。清掃スタッフの顔は見えなくても、その仕事ぶりはお客様に伝わる。事業再生やサービス改善の時、清掃の方々に繰り返しお伝えしていることです。

「古くてもボロくても、清潔感はどこにも負けない」

 これは、最後の砦です。

 私たちは、お取引先に  3S(接客、清掃、清潔感)は大手や有名店と対等に戦える死守すべき点、と常にお伝えしています。 

「ハードで負けてもハートで勝つ!」

ここ、巨額投資をしなくても気持ち次第で勝てるところ、重要です。


 ちなみに、清掃と清潔感は一緒だろ?と言われることがあります。清潔感の中に清掃は含まれますが、スタッフの身だしなみ、館内掲示物の剥がれ・汚れ・傾き、ラミネートした書類のヨレなど、清潔感は様々なことが重なっています。


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