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キャッシュレス化 ・・・ 自社のキャッシュフロー経営には十分ご注意を

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Image by Patrick Pascal Schauß from Pixabay

 

新型コロナウイルスの影響で状況が悪化している日本経済、私たちが属するホテル・旅館・飲食店業界の休業・倒産ニュースも毎日報道されています。

連日多くのご相談を頂いておりますが、その場その時の対処療法で凌ぐしかなく、根本的な解決には程遠い状況です。

その中でキャッシュフローが行き詰まり、瀕死の状態になりつつある企業が多くいらっしゃいます。


一つの要因として、最近急速に広まっているキャッシュレス化が大きく影響しています。この点を再認識してもらう為、今回の話題に取り上げます。


キャッシュレス化の流れには、基本的には大賛成です。いろんなキャンペーンが開催中で集客には大きな効果があり、また現金に比べお客様の気持ち的には余裕があり、消費金額もあがります。

ただその動きのなかで、これまでと同じ感覚で手元にある現金額(キャッシュフロー)を考えていると、支払い時に大慌てすることとなります。


当たり前のことですが、クレジットカードや売掛・請求書払いなどと同様に、最近流行のQRコード決済も入金迄には一定の期間が必要です。

もちろんこのことは皆さんご理解の上で導入されていると思いますが、「予想以上にキャッシュレス化の流れが速く、現金使用が大幅に減っている」という点に気づいていない経営者が結構いらっしゃいます。

帳簿上はそれなりの金額が売り上がっていても、実際に現金が手元に入るまでにはある程度のタイムラグがあります。

これまで現金で入っていた分がいろいろなキャッシュレス決済に置き換わり、キャッシュフローの面では手元の現金が急激に減っている状況です。このままでは支払い時に現金が足りない、ということが頻発する恐れがあります。


この点に気づいていない方が結構いらっしゃいますので、今回はあえてキャッシュレス化のマイナス面として警鐘の意味で取り上げてみました。


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