19.02.12
6つのパス(経路)・・・ 今までにない視点でブルー・オーシャン戦略を練る
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前回述べたように、ブルー・オーシャン戦略は全く新しい市場・マーケットを造り上げること・ものを生み出す戦略です。
これまでの自社や自社業界の「常識」「固定観念」を捨て、全く白紙/クリアな頭で新しいマーケットを生み出すことが重要です。
この思考アクションを起こすとき、有効なパス(経路)があります。漠然と考えるよりも、下記の「6つのパス」を参考に取り組んでみて下さい。
例は一覧表にまとめていますので、概要だけ伝えます。
■ パス1 ・・・ 代替品/代替産業に学ぶ
自社や自社業界の代わりになっているもの/ことを探ってみましょう。そこから、なぜその代替でお客様が満足(自社利用ではなく)されているのかを洗い出します。
■ パス2 ・・・ 同じ業界内の他の戦略から学ぶ
同じ業種でも流行っているところ/流行っていないところの差は何か、他社はどのような取り組みをおこなっているか、そこにお客様のニーズやウォンツ、デマンドを見つけ出します。
■ パス3 ・・・ 買い手とそのグループに目を向ける
いろんなプランを検討する時、そのプラン対象者とプラン支払者が違うことはよくあることです。対象者目線でのプランニングと支払者目線でのプランニングは視点が違ってきます。
■ パス4 ・・・ 補完するものやサービスにも目を向ける
ホテル・旅館・飲食店では宿泊や料理、サービスに力を入れています。その時に使用される食材、食器、寝具、小物はもちろん、その場所までの交通機関、道路状況など関わってくるものすべてがお客様の満足度に繋がっています。
どの部分を変えたら新たなマーケットを開拓できるか、ヒントを見つけ出します。
■ パス5 ・・・ 発想の転換、価値の転換を考える
「美味しければお客様は来て下さる」という考え方から「居心地が良ければ新たなお客様も来て下さる」と発想を変えると、新たなマーケットが見える場合があります。
また仮に「お客様が求める自社の価値は安さである」と考えている場合、それを「高くても美味しいもの」「健康的なもの」「普段使えないような素敵な食器類でお食事したい」など自社の価値を転換することも、新たなマーケット開拓のヒントになります。
■ パス6 ・・・ 将来を見渡し、先取りできるヒントを探す
自社・自社業界だけでなく、社会的な変化を把握し(PEST分析など)、この変化によってどのようなニーズ/ウォンツ/デマンドが生まれてくるのか詳細に予測し、そこから新たなマーケットのヒントを探します。
この「6つのパス」はいずれも、自社・自社業界がこれまで常識として捉えていた視点やご愛顧頂いている既存顧客からの視点とは全く違ったスタンスで、新たなマーケットを見ています。
「自分の常識」を一度クリアにし、新たな視点で見ることに役立つアクションです。ぜひ取り組んで下さい。
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