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5F分析・・・自社の市場を正確に把握する

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以前、マクロ環境から自社への影響を考えるPEST分析をお伝えしましたが、今回は少し絞って自社業界を把握する「5F分析」(ファイブフォース分析)の概要をお伝えします。


名前の通り、自社業界に影響を与える5つの圧力(フォース)を基に、業界の特徴や今後の見通しなどを分析する手法で、マイケル・ポーターが提唱した分析方法です。


図を見ながらお読み頂くとわかりやすいかと思います。



■ 新規参入


その業界への新規参入が容易かどうか、容易であれば競合他社は今後もどんどん増える可能性があります。


自社がその中で優位性を保つためには他社との違いや新しい商品・サービスを開発・改善し続ける必要があります。


一般的に参入にコストがかからない業界程、この脅威は高まる傾向にあります。



■ 代替品


自社の商品・サービスにとってかわるような代替品が出てきた場合、自社の価格帯に大きく影響する場合があります。


わかりやすい例でいえば、シティホテル近隣に新規ビジネスホテルが開業した場合、新しさと低価格を武器にPRを行います。その影響でシティホテルは稼働率が落ち、対抗策として価格帯を下げた商品を提供し始めます。



■ 売り手


売り手(供給業者、サプライヤー)が力を持っている場合、自社の商品・サービスを行う上での仕入れに大きな影響をもたらします。


急に人気が出た商品、品薄な原料、等は一気に売り手の力が強くなります。仕入れ価格が高騰することで、自社の利幅は小さくなります。



■ 買い手


自社の扱う商品やサービスが業界的に供給過多になっていたり需要が落ちている場合、価格帯に大きな影響を与えます。


オークションの落札価格など、人気のある時ない時で大きな差が出ます。



■ 既存競合


競合他社が新しい商品・サービスを提供し始めたり、価格競争を始めた場合、大きく影響を受けます。これは一番わかりやすいですね。


自社の業界においてこれだけの圧力・影響を常に意識する必要があります。これが5F分析です。頭に入れておきましょう。



ただこの分析手法は、インターネット等技術が発達した今では予測できないところからの影響が抜けています。

わかりやすいのは、カーナビ業界では以前はメーカー同士の競合でしたがいまはスマホとの競合でもあります。



この分析方法で概要をきちんとつかみ、その上で自社の立ち位置と目指すところをクリアにしていきましょう。

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Marketing Strategy


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