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敢えて「レッド・オーシャン戦略」を採ってみる

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当HPではこれまで何度か「ブルー・オーシャン戦略」を取り上げてきました。

競合の無い自社独自のサービスや商品を提供できるようになれば、業績アップや集客アップに繋がります。それがブルー・オーシャン戦略の考え方です。ただ、この独自サービス/商品がそう簡単に思いつくものではないことも事実です。私たちのお客様の中にも「ブルー・オーシャン戦略はギブアップ!」とおっしゃる方は多くいらっしゃいます。

この場合、「他地域で流行っていても、自社エリアでは誰も取り組んでいないもの」を「エリア・ブルー・オーシャン戦略」と呼び、お勧めしています。他の観光地では人気でも、この辺りでは誰もやっていない。そんな施策は結構たくさんあります。それを取り入れてみる視点も必要でしょう。


また、ここで一度視点を変えて、敢えて「レッド・オーシャン戦略」を検討してみましょう。

レッド・オーシャン戦略とは、血で血を洗うような競争の激しいマーケットで闘うことです。大手企業に対し、資金力や人材・施設で劣る中小企業がまともにぶつかったらひとたまりもありませんが、下記の面から検討してみる価値はあります。



■ 競争が激しいということは、そのマーケットにはお客様のニーズやウォンツ、デマンドが確実に存在しています。その中で、大手が手を付けていない少数のお客様を探し出します。細かな対応ができる機敏性は中小企業の大きな武器です。


■ 大手が行っている施策を参考にし、自社の商品やサービスを開発することができます。大きな成功は見込めなくても、安定した集客を見込める可能性があります。


■ 競争が激しい大きなマーケットはそれだけお客様に人気があるということです。そのためメディアで取り上げられることも多く、自社が取り上げられなくても似たようなサービス・商品が取り上げられることがあります。すでに自社が一からPRする必要がない場合も多いです。



この戦略で気を付けて頂きたいことは、最初から価格競争に踏み込まないことです。私たちのお客様でも「大手より安くするしかない」と言われる方がたくさんいらっしゃいます。自社に資金力があればそれも一つの戦略ですが、そうでなければ「価格以外で勝てる部分」をまず探しましょう。

皆さんのホテル・旅館・飲食店の売りは「低価格」ではないはずです。人気のあるマーケット、レッド・オーシャンの土俵で低価格以外で闘える商品・サービスがきっとあります。自社のお客様や友人の方々に自社の魅力を聞いてみるのもいいでしょう。自分では気づかない何かを発見できるかもしれません。


写真:Pixabay · 魅力的なフリー画像 https://pixabay.com/


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